【富山市版】相続不動産をお客様にとって最適な形で売却できた事例

富山市における、「相続不動産をお客様にとって最適な形で売却する」までを事例形式で3つご紹介します。
※実際の関係者や物件が特定できないように、複数の事実を改変・翻案してまとめた内容になります。

1.神奈川県にお住まいのM様が、「相続した売却しづらい一戸建てを不動産会社に買取してもらった事例」

1.神奈川県にお住まいのM様が、「相続した売却しづらい一戸建てを不動産会社に買取してもらった事例」

お客様の相談内容

相続物件 概要

所在地 富山市婦中町ねむの木 種別 一戸建て
建物面積 110.53m² 土地面積 144.23m²
築年数 50年 成約価格 630万円
間取り 4LDK その他 木造住宅

相談にいらしたお客様のプロフィール

神奈川県にお住まいの60代のお客様です。
お父様がお亡くなりになり、ご実家である富山市の一戸建てを相続することになりました。
M様はすでに神奈川県に持ち家があり、ご実家に住まわれる予定がなく、売却を希望されています。

解決したいトラブル・課題

課題
相続した築50年の古い実家を、なるべく早く売却したい

M様は売却を希望されていますが、相続したご実家は築50年と古く、最寄り駅である速星駅からも徒歩40分以上と離れており立地としては良くありません。
また、M様は神奈川県に住んでいるため、頻繁に管理に訪れることは難しい状況です。
自身で保有していても固定資産税などがかかるので、なるべく早く手放したいと考えています。
M様はひとまず、不動産会社へ相談をすることにしました。

不動産会社の探し方・選び方

M様はご実家のある富山市で実績が豊富な不動産会社をインターネットで探しました。

  • ご実家のある富山市を中心に活動しており地元での実績が豊富である
  • オンライン対応しているため、遠方に住んでいても気軽に相談できる

といった点に魅力を感じ、相談する不動産会社を選びました。

M様の「トラブル・課題」の解決方法

M様は築50年の古いご実家を売却したいとのことでしたので、古い一戸建ての売却法について説明しました。

1.古い家を売却する方法

古い家、空き家を売却する方法は以下になります。
売却方法ごとにメリット・デメリットが存在するため、ご自身の希望や状況に合わせて、最適な方法を選択することが重要になります。

売却方法 メリット デメリット
仲介 中古物件として売却 ・解体費用が不要
・固定資産税の節税
・リフォーム費用がかかる場合がある
・契約不適合責任に問われる場合がある
仲介 古家付きの土地として売却 ・解体費用が不要
・固定資産税の節税
・買主が見つかりにくい
仲介 更地にしてから売却 ・買主が見つかりやすい ・解体費用が必要
・固定資産税が高くなる
買取 不動産会社に買取してもらう ・短期間で売却可能
・仲介手数料が不要
・契約不適合責任が免責になる
・仲介よりも3〜4割程度売却価格が安くなる

不動産を売却する方法には、主に「仲介」と「買取」の2つがあります。

「仲介」は、不動産会社が売主と買主の間で契約を仲立ちするもので、買主を見つけるまで3〜6か月程度かかる場合が多いです。
一方の「買取」は、不動産会社が物件を直接購入します。

そのため、1~2週間程度での現金化が可能ですが、買取は仲介に比べて売却価格は低くなります。

また、木造住宅は築年数が経過するにつれて価値が下がります。
築10年を超えたあたりから急激に下がっていき、最終的に築20年を超えるとほぼ価値がなくなるといわれています。

そのため、築50年を経過しているM様のご実家は価値がありません。
もちろん、価値がないから仲介で売却できないわけではありませんが、買主が見つからず売却までに時間を要します。

更に「更地」にする場合には解体作業が発生するため、売却するまでに余計な手間や出費が必要になります。

2.「結果」

今回、M様は早く手放すことを優先したいとのことだったので買取を選択されました。
M様は仲介であれば売却に3〜6か月程度の時間を要するころ、約1週間で不動産売却の手続きが完了できました。
M様は自身が思っていた以上に短期間で売却することができ、大変喜んでいらっしゃいました。

2. 金沢市にお住まいのD様が、「相続した実家を更地渡しで、土地を売却した事例」

2. 金沢市にお住まいのD様が、「相続した実家を更地渡しで、土地を売却した事例」

お客様の相談内容

相続物件 概要

所在地 富山市呉羽町 種別 土地
面積 138.49m² 成約価格 450万円
間取り その他 更地渡し

相談にいらしたお客様のプロフィール

金沢市にお住まいの50代のお客様です。
D様はお父様がお亡くなりになり、3年前に築60年のご実家を相続しました。
D様は現在、金沢市にお住まいのため空き家になっています。
また、ご実家は雨漏りなどの老朽化が進んでいる状態です。
以上のことからD様はどうにかして手放す方法はないかと悩んでいます。

解決したいトラブル・課題

課題
相続した実家の管理が負担になるため、どうにかして手放したい。

D様はこのまま保有していても状態が悪化し管理が難しくなる一方だと思い、相続した実家を手放したいと思っています。
しかし、D様は不動産に詳しくないため、老朽化した物件の売却方法が分かりません。

不動産会社の探し方・選び方

D様はご実家のある富山市内の不動産会社を探しました。富山市内でいくつかの不動産会社をまわった結果

  • 実績が豊富で売却について最適な方法を提案してくれた
  • 知識がなくても分かりやすい丁寧な説明をしてくれた

といった点が自身の解決につながると感じた不動産会社を選びました。

D様の「トラブル・課題」の解決方法

D様のご実家は築年数が60年と古く、雨漏りなど老朽化が進んでいます。
この状態では「更地にして土地として売り出すこと」が一般的ですが、解体して更地として売り出したとしても、必ず売れるとは限りません。

また、更地のまま売れ残った場合は固定資産税が高くなることを考慮し、節税対策が可能な「更地渡し」という方法を提案しました。

1.「更地渡し」とは

更地渡しとは、買い主が見つかって売買契約後に建物の解体をし、土地だけを引き渡すことです。

更地渡しの流れは以下のとおりです。
1. 売買契約締結
2. 建物解体工事
3. 代金決済と土地の引き渡し

更地渡しを選択するメリットとしては大きく二点あります。
一つは、解体費用が無駄にならないという点です。
更地にしても必ず売れるとは限りません。そのため、先に解体してしまうと解体費用が無駄になる恐れがありますが、更地渡しを選択することで防ぐことができます。

もう一つは、解体せず、建物が残っている状態にすることで「住宅用地の特例」が適用できる点です。
「住宅用地の特例」とは、住宅用地にかかる税金が減額される制度のことです。
固定資産税が最大6分の1、都市計画税が最大3分の1にまで減額されます。

2.更地渡しの注意点

更地渡しの注意点としては以下のことが挙げられます。

・解体内容を明確にする
売主と買主で取引内容の認識が一致していないとトラブルに発展する可能性があります。
解体や撤去の範囲など細かいところまで売主と買主で話をまとめておく必要があります。

・期日通りの引き渡しをする
解体工事の際、近隣住民から騒音などでクレームを受け、トラブルに発展し工事スケジュールが遅延する場合があります。
様々なトラブルを想定し、工事会社と入念な打ち合わせをする必要があります。

・地中埋没物がない状態にする
売却後、買主が家を建築するときに地中埋没物が発見されるケースがあります。
地中埋没物が発見された場合、追加の工事費用が発生するため、あらかじめ地歴調査を行っておくことが大切です。

3.「結果」

D様は更地渡しを条件に売却活動を始め、幸いにも6か月で買主が見つかりました。
買主とも問題なく売買契約を結ぶことができ、解体後スムーズに土地を引き渡しました。

無駄な出費を出さず売却できたことにもD様は大変満足されていらっしゃいます。

3. 富山市にお住まいのB様が「相続した富山市の実家を、相場よりも高く売却できた事例」

3. 富山市にお住まいのB様が「相続した富山市の実家を、相場よりも高く売却できた事例」

お客様の相談内容

相続物件 概要

所在地 富山市高畠町 種別 一戸建て
建物面積 105.18m² 土地面積 143.17m²
築年数 43年 成約価格 830万円
間取り 4LDK その他

相談にいらしたお客様のプロフィール

富山市にお住まいの40代のお客様です。
お父様がお亡くなりになり、ご実家の一戸建てをB様とお姉様のお二人で相続することになりました。
遺言書はなく、お姉様と話し合われ、遺産を均等に分けて相続することで合意されています。

解決したいトラブル・課題

課題
相続した実家の一戸建てを、できる限り高く売りたい。

ご実家を売却し、売却益を均等に遺産分割するご予定のため、可能な限り高く売却したいとお考えです。

相談する不動産会社の探し方・選び方

B様はまず、ご実家のある富山市で売却実績のある不動産会社に相談しようと考えました。
インターネット検索で出てきたホームページを見て回り、

  • たくさんの売却実績を掲載している
  • 不動産業界での豊富なキャリアがあり、最適な提案をしてくれる

という点を重視し、相談する不動産会社を選びました。

B様の「トラブル・課題」の解決方法

B様姉妹は、ご実家を少しでも高い価格で売却することを希望しています。

まずは売却前にご実家の状態を正確に把握することが重要になるため、ホームインスペクション(住宅診断)の実施を提案しました。

1.ホームインスペクションを実施すると高く売れるのか?

ホームインスペクションとは住宅診断や建物検査ともいわれ、住宅の劣化の状態、欠陥の有無等、改修が必要な個所や改修時期、改修にかかる費用の目安などを客観的に診断するものです。

ホームインスペクションの利用効果については、2017年3月に全国宅地建物取引業協会連合会が以下のように発表しており、一定以上の効果が確認されています。

  • 「希望価格で売却できた」(64.3%)
  • 「買主が早く見つかりスムーズに売却できた」(51.8%)

参考: 公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会|土地・住宅に関する消費者アンケート調査 ウェブアンケート調査結果

2.ホームインスペクションのメリットとデメリット

「希望価格で売却できる可能性が高い」ホームインスペクションには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

ホームインスペクションのメリット

・買主への安心感を提供し、より高価で迅速に売却できる可能性が増す
・売却後のトラブルを防ぐことができる
・「契約不適合責任」のリスクが低減する
・物件に付加価値がつき、他の物件と差別化できる

不動産をインスペクション済みの物件として売り出すことで、付加価値が付き高い価格で早期売却の可能性が高まります。
また、建物の状態を売主、買主双方で確認することができ、引き渡し後の不具合に関するトラブルを軽減することができます。

ホームインスペクションのデメリット

・ホームインスペクションの実施には費用がかかる
・全ての瑕疵や不具合を完全に特定できるわけではない
・売却が不利になる場合がある

ホームインスペクションで発見された欠陥が修繕不可能なものであれば、物件の価値は下がります。
また、ホームインスペクションを実施した場合、売主は買主に対して検査結果を説明する義務があるため、欠陥次第では売却ができない可能性もあります。

以上のことからホームインスペクションをすることで必ず高く売却できるとは断言できません。

B様には上記のメリットとデメリットを理解してもらったうえで、ホームインスペクションを行うかどうかを判断してもらいました。

3.「結果」

B様は、ホームインスペクションを実施することにしました。
その結果、排水管が破損していることが判明し、すぐに修繕をしてスムーズに売却手続きを進めることができました。

その後、売却活動を開始してから6か月で買主が見つかり、ホームインスペクション済みということでB様姉妹の希望どおり相場より高い価格で売却することができました。